ガリガリの人が無理な筋トレをしても体重は増えません。
筋トレは適度な強度と適度な休息。
そして、適切な栄養補給をしないと意味がないからです。
ガリガリのあなたが筋トレで体重を増やすことができないのは、適切な栄養補給ができていないことが一番の原因だと考えられます。
このページでは、筋トレで体重が増えない原因と体重を増やす対策について紹介します。
筋トレで体重が減る原因
筋トレをして体重が減ってしまう原因には
- オーバーワーク
- グリコーゲン(糖質)不足
- 筋肉に負荷がかかっていない
- 筋肉を回復する栄養が足りていない
の4つが考えられます。
これらの原因がなぜ体重を減らす原因になってしまうのか、詳しく見ていきましょう。
オーバーワーク
オーバーワークとは筋トレのやりすぎのことを言います。
普段から筋トレを習慣化していないと、自分の限界がわからず知らず知らずのうちにオーバーワークになってしまうことも。
オーバーワークのになると
- 筋トレをする前より筋力がなくなった
- 筋トレをした直後の筋肥大を感じられない
- 気持ちがしずむ
といった症状が起きます。
筋肉は適切な負荷を与えて、適切な休息とり、筋肉を回復させる栄養素の補給をしないと大きくなりません。
筋トレをして体重が減ってしまっているあなたは「今日から腹筋100回!腕立て100回!スクワット100回!を1日に3セットずつ」なんて意気込んで筋トレを行っていませんか?
筋トレは少しずつ筋肉に与える負荷を強めていかないと回復が追い付きません。
オーバーワークになってしまっている筋トレでは絶対に体重は増えません。
筋肉を回復させて体重を増やすには適度な休息をとりオーバーワークをやめることが大切です。
グリコーゲン(糖質)不足
私達は
- 肝臓や筋肉に蓄えられているグリコーゲン(糖質)
- 皮下脂肪や中性脂肪(脂質)
- タンパク質(筋肉)
の3つの物質をエネルギーにして体を動かしています。
これらの物質がエネルギーにされるには順番が存在し、その順番が
- 糖質
- 脂質
- タンパク質
の順番。
つまり、体の中に糖質がなくなれば脂質を。
脂質がなくなればたんぱく質をエネルギーにして体を動かすのです。
ここで問題となるのは、痩せすぎの人のグリコーゲン貯蔵量や皮下脂肪などの貯蔵量が健康な人よりも圧倒的に少ないこと。
私たちの体はグリコーゲンがなくなると、グリコーゲン以外の物質を利用してエネルギーを生産し始めます。
ガリガリのあなたの体に脂肪はほぼありませんので、グリコーゲンを消費しきったあとは必然的にたんぱく質である筋肉を原料にエネルギーを作ることになります。
筋肉を増やしたいのに、筋肉を消費して筋トレをしても体重が増えるはずがありませんよね。
また、筋肉の消費(タンパク質)は体を動かすためのエネルギーだけでなく生命維持に必要なエネルギーを作るのにもつかわれます。
グリコーゲン不足だと、筋トレで筋肉を消費して生きるためのすべてのエネルギーを作ることになるので筋肉をつけるのが難しくなってしまうのです。
メモ
筋肉トレーニングは、酸素を使わず作るエネルギーで行う運動なので「無酸素運動」と言われています。
※これに対して、酸素を利用して体を動かすエネルギーを作り出し、脂肪を燃焼させる運動を有酸素運動といいます。
参考:グリコ 有酸素運動と無酸素運動の違いを知っていますか?
筋肉に負荷がかかっていない
負荷のかかっていない筋トレは、無駄にエネルギーを消費しているだけの運動と変わりません。
筋肉は筋トレによる負荷で筋線維に傷がつくと、以前よりも筋線維を丈夫にして回復するようにできています。
※これを超回復といいます。
負荷のかかっていない筋トレは筋線維に傷がつかず、筋トレをする前より筋肉が大きくなることはありません。
エネルギーを無駄に消費しているだけなので、筋トレをして以前と変わらない食事量を摂っている場合には体重が減ってしまう可能性があります。
栄養が足りていない
筋肉を回復させるには、筋肉の回復に必要な栄養素の摂取が欠かせません。
そのため、ガリガリで食の細いあなたは、筋肉を回復するだけの栄養素が足りていない可能性があります。
基本的に私達の体は生命維持の活動を最優先に補給した栄養素を使用します。
もちろん筋肉も生命維持に欠かせない機能の一つですが、体重を増やすために筋肉をつけるとなると、普段以上に筋肉を回復させるための栄養補給が必要になります。
筋トレで体重を増やすには
筋トレをして体重が減ってしまうというあなたは、適切な筋トレや、適切なエネルギー・栄養素の補給ができていないかもしれません。
ここからは先に紹介した筋トレで体重が減る原因は4点の対策について紹介します。
原因 | 対策 |
---|---|
オーバーワーク | 休息をとる |
グリコーゲン不足 | グリコーゲンの補給 |
筋肉に負荷がかかっていない | 筋トレの負荷を大きくする |
栄養が足りていない | 筋肉を回復させる栄養を摂る |
それぞれの対策について詳しく紹介しているのでぜひ参考にしてください。
休息をとる
オーバーワーク気味のあなたは、今日から筋トレをするのをやめてください。
筋肉の超回復が完了するまでの時間は部位によって異なりますがおよそ24時間~72時間。
1日~3日かかるといわれています。
ですが、筋肉を傷つけすぎたあなたは最低でも3日は休むようにしてください。
傷ついた筋肉を回復させるには、十分に休息の時間を与えることが必要です。
きっちり休んでオーバーワークのときに起きる症状を感じなくなってからまた筋トレを再開しましょう。
グリコーゲンの補給
グリコーゲン不足のあたなたは糖質を体にため込むことに注力してください。
つまり、筋トレよりも先に筋トレ以外で体重を増やさなければいけないということです。
筋トレは有酸素運動とは違い、
- 糖質
- 脂質(脂肪)
- たんぱく質(筋肉)
を利用してトレーニングに必要なエネルギーを作り出します。
グリコーゲンの貯蔵量が少ない状態での筋トレは体重をもっと落としてしまうので、まずは筋トレ以外で体重を増やす方法を見つけていきましょう。
体重を増やす方法の1つとして太るサプリを使用した方法があります。
太るサプリについてまとめたページがあるので、気になる方はこちらのページを参考にしてください。
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筋トレの負荷を大きくする
筋肉に負荷がかかっていないあなたは今やっている筋トレより少しだけ負荷を大きくしてみてください。
ダンベルの重さを500g重くしたり、腹筋の回数を10回増やしたり。
少しずつ負荷を大きくしていき、あなたの限界値を見極めていきましょう。
限界だと感じた直後の数回が筋トレの中で最も大切な部分です。
筋肉を増やすためには、「もう無理!」と思った後に続けて1セット~3セットほど同じ筋トレを行うのが大切です。
終わった後に余裕がある筋トレでは筋肉はほとんどつきません。
筋肉を回復させる栄養を摂る
筋トレを行うときには「エネルギーに変換して消費する栄養素」と「筋トレ後に必要な栄養素」の2種類の栄養補給が必要です。
特に筋トレ後の筋肉を回復させるのに必要な栄養素であるたんぱく質、「プロテイン」は絶対に欠かせません。
プロテインにはたんぱく質だけでなく糖質も含まれているので、筋肉を分解してエネルギーにするのを防ぐことが期待できます。
太るための筋トレで活用したいプロテインについてはこちらのページで紹介していますので参考にしてください。
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プロテインで下痢をしてしまう場合
プロテインを飲むとお腹を下してしまう。
そんなあなたは鶏のささ身などの動物性たんぱく質や豆腐などの植物性たんぱく質を積極的に摂るように心がけましょう。
また、筋肉をつけるという点ではHMBサプリを利用するのも有効的な手段です。
HMBは筋肉の回復を手助けする成分で、プロテインなどのたんぱく質を使って体の中で生成される成分です。
この成分をサプリから補給することで筋肉の回復を早めることが期待できます。
HMBサプリで1日に補給できるHMBの量はプロテイン約20杯分。
プロテインを飲んで筋肉の回復を行うよりも早い段階での回復が期待できます。
HMBサプリについてはこちらのページで詳しく紹介していますので参考にしてください。
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筋トレで体重を減らすのは今日でおしまい!
筋トレは正しく行わないと逆に筋肉を落としてしまう原因にもなります。
せっかく体重を増やしたくて努力しているのに、体重を減らしてしまっては元も子もありません。
過度な筋トレや負荷が弱すぎる筋トレ。
筋肉を作るための栄養素不足など、体重を落としてしまう要因はたくさんあります。
筋肉で体重を増やしたいのであれば、筋肉が大きくなれるような準備をしてあげることが大切です。
無茶苦茶な筋トレは筋肉をなくす原因になることを覚えておきましょう。